Windows Defender と ファイアウォール はどちらもWindowsに標準搭載されているセキュリティ機能ですが、異なる目的を持っています。
それぞれの役割や機能について詳しく説明します。
Windows Defender
Windows Defenderは、マルウェア(ウイルスやスパイウェアなどの悪意のあるソフトウェア)からコンピュータを守るためのアンチウイルスソフトウェアです。
マイクロソフトが提供するもので、Windows 10以降のバージョンでは「Windows Defender Antivirus」という名称が使われています。
主な機能
- リアルタイム保護: システム内でファイルが作成されたり、アクセスされたりすると、それらを即座にスキャンして、マルウェアの脅威を検出します。
- フルスキャン/クイックスキャン: 必要に応じて、システム全体をスキャンすることができ、疑わしいプログラムやファイルを削除または隔離します。
- クラウドベースの保護: クラウドに接続し、最新の脅威に対応するためのシグネチャを取得して、より迅速に新しい脅威を検出します。
- ランサムウェア保護: 特定のフォルダを保護し、ランサムウェアがこれらのフォルダにアクセスするのを防ぎます。
Windows Defenderは、自動的に更新され、新しい脅威に対応できるようになっています。
サードパーティ製のアンチウイルスソフトウェアと同様の機能を提供しており、Windowsユーザーにはデフォルトで有効化されています。
Windows ファイアウォール
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Windowsファイアウォール(現在の正式名称は「Windows Defender Firewall」)は、ネットワーク通信の監視と制御を行うセキュリティ機能です。
インターネットや他のネットワークに接続する際、外部からの不正なアクセスや通信をブロックし、セキュリティを確保します。
主な機能
- 入出力のトラフィック制御: 外部からのアクセスをブロックするだけでなく、内部から外部へ送信されるトラフィックも制御します。不審な通信が発生した場合、警告を発し、ユーザーに確認を求めます。
- ルールベースの制御: 特定のアプリケーションやポートに対して、どの通信を許可するか、あるいはブロックするかを設定できます。たとえば、特定のポートを閉じて、不要な通信をブロックすることができます。
- ネットワークプロファイル別の設定: パブリックネットワークやプライベートネットワークなど、接続しているネットワークの種類に応じて、ファイアウォールの設定をカスタマイズできます。パブリックネットワークでは、セキュリティが強化されたルールを適用するのが一般的です。
- ログ機能: 通信の履歴を記録して、後で分析やトラブルシューティングに利用できるようにします。
ファイアウォールは、マルウェア自体を検出するのではなく、ネットワーク通信におけるセキュリティを強化するものです。
コンピュータがインターネットや他のデバイスと通信する際に、許可されたデータのみが流れるように制御します。
Windows Defenderとファイアウォールの違いまとめ
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- Windows Defender: 主にコンピュータ内のマルウェアを検出・削除し、システムを保護する役割を果たします。
- ウイルス、スパイウェア、ランサムウェアなどのマルウェアからの保護が目的。
- リアルタイム保護、フルスキャン機能、クラウドベースの保護などを提供。
- Windows ファイアウォール: ネットワーク通信を監視・制御し、外部からの不正アクセスを防ぐための役割を果たします。
- 外部からの不正アクセスや不審な通信をブロックし、システムやネットワークのセキュリティを強化。
- 通信ルールの設定やネットワークプロファイルに応じた制御が可能。
両者は互いに補完し合うものであり、Windows Defenderはシステム内部の脅威に対応し、ファイアウォールはネットワーク外部からの脅威に対応するという関係性にあります。
どちらも併用することで、コンピュータのセキュリティが一層強化されます。
以上、Windows Defenderとファイアウォールの違いについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。