サーバーの運用管理において、状態確認は非常に重要な作業です。
適切な状態確認を行うことで、問題を早期に発見し、サーバーダウンやパフォーマンス低下を未然に防ぐことができます。
本記事では、LinuxサーバーやWindowsサーバーで使用される代表的な状態確認コマンドを紹介します。
Linuxサーバーで使用される状態確認コマンド
top コマンド
top コマンドは、リアルタイムでシステムのプロセス状態を監視できるツールです。
CPU使用率、メモリ使用率、プロセスごとのリソース使用状況を確認することができます。
コマンドを実行すると、以下のような情報が表示されます。
top - 15:23:48 up 123 days, 1:25, 1 user, load average: 0.00, 0.01, 0.05
Tasks: 111 total, 1 running, 110 sleeping, 0 stopped, 0 zombie
%Cpu(s): 0.3 us, 0.1 sy, 0.0 ni, 99.6 id, 0.0 wa, 0.0 hi, 0.0 si, 0.0 st
MiB Mem : 1965.3 total, 753.0 free, 513.1 used, 699.1 buff/cache
MiB Swap: 2048.0 total, 2048.0 free, 0.0 used. 1217.1 avail Mem
PID USER PR NI VIRT RES SHR S %CPU %MEM TIME+ COMMAND
848 root 20 0 45.3m 3.2m 1.9m S 0.3 0.2 0:00.03 sshddf コマンド
df コマンドは、ファイルシステムのディスク使用状況を表示します。
使用率が高いファイルシステムを確認し、ディスク容量の確保や整理が必要かどうかを判断する際に役立ちます。
以下のようにコマンドを実行します。
df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
udev 950M 0 950M 0% /dev
tmpfs 196M 1.2M 194M 1% /run
/dev/sda1 20G 15G 3.5G 81% /
iostat コマンド
iostat コマンドは、CPU利用状況とディスクI/Oパフォーマンスを確認するためのツールです。
ディスクの読み書き速度やCPUのフェッチ待ち時間などを把握し、システムのボトルネックを特定するのに役立ちます。
以下は基本的な使用例です。
iostat
Linux 5.4.0-42-generic (myserver) 08/17/2023 _x86_64_ (4 CPU)
avg-cpu: %user %nice %system %iowait %steal %idle
0.24 0.01 0.16 0.04 0.00 99.55
Device tps kB_read/s kB_wrtn/s kB_read kB_wrtn
sda 2.13 7.81 24.41 1072609 3358708
Windowsサーバーで使用される状態確認コマンド
tasklist コマンド
tasklist コマンドは、システムで実行中の全プロセスの一覧を表示します。
プロセスID（PID）、使用メモリ、実行ユーザーなどの情報を取得できます。
これはWindowsタスクマネージャーのコマンドラインバージョンと言えます。
以下に使用例を示します。
tasklist
イメージ名 PID セッション名 セッション# メモリ使用量
========================= ======== ================ =========== ================
System Idle Process 0 Services 0 24 K
System 4 Services 0 1552 K
smss.exe 308 Services 0 156 K
Get-Process コマンド
Get-Process コマンドは、PowerShellで実行できるプロセス情報取得コマンドです。
より詳細なプロセス情報を取得することができ、特定のプロセスやフィルタリング条件を設定することが可能です。
以下は基本的な使用例です。
Get-Process
Handles NPM(K) PM(K) WS(K) CPU(s) Id SI ProcessName
------- ------ ----- ----- ------ -- -- -----------
375 12 1560 4508 0.14 3136 1 chrome
858 17 46088 59720 1.95 1740 1 svchost
まとめ
サーバーの状態確認は、運用管理の基本かつ重要な作業です。
本記事で紹介したコマンドを活用することで、サーバーの運用がよりスムーズになることを願っています。
定期的な状態確認を行い、問題発生時には迅速に対応できるようにしましょう。
以上、サーバーの状態確認に役立つコマンド特集についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
